【開催レポート】広瀬川自然再生ウェビナー&ワークショップ

【開催レポート】広瀬川自然再生ウェビナー&ワークショップ

広瀬川自然再生ウェビナー

はじめに宮城教育大学の棟方さんから、広瀬川の河川環境についてその特徴や現状について伺いました。

広瀬川が河岸段丘を形成しているため流入する支川はいずれも勾配が急で、その多くには堰堤があります。

支川は本川とは異なる生態系を有していて、本川に対して餌の供給源になったり、本川が増水したときや水温が高くなった時の避難場所になったりすることがあります。

現在の堰堤は落差が大きく水生生物の移動を阻害していますが、それらを改良することで支川と本川の環境改善が期待されることから、昨年度竜ノ口堰堤に魚道が設置されました。

工事後のモニタリングでは竜ノ口では確認されていなかった、ヨシノボリが確認されるなど、徐々に成果があらわれているそうです。

竜ノ口のほかにも支川の調査が行われており、魚道を改良することであっと驚くような成果が得られるかもという話題には、広瀬川のポテンシャルの高さを改めて実感しました。

 

 

続いて、竜ノ口における工事を主導した国立研究開発法人土木研究所自然共生研究センターの林田さんから、工事の詳細について伺いました。

昨年度開催したワークショップでも伺っていましたが、その後の追加工事や自然共生センターで行われている実験の様子なども知ることができ、堰堤の改良に関する知見が深まりました。

今年度も追加工事が3月ごろに予定されているようなので、最終形態の堰堤を見る企画もできればと考えています。

 

 

最後にNPO法人芦生自然学校の岡さんから、今年度実施した美山川でのバーブ工法による自然再生の取り組みについて紹介してもらいました。

動機については、ここ10数年で目に見えて魚類が減ってきたことに危機感をもち、何か改善の一助になる取り組みをしなければという考えから、取り組みがスタートしたそうです。

また、川の自然再生では避けて通ることができない河川管理者や地域との調整についても詳しく伺うことができ、大変参考になりました。

 

 

広瀬川自然再生ワークショップ

ウェビナーで話題になった広瀬川の支川を見学し現状を知るとともに、堰堤の改良によって水生生物にどのように利用される可能性があるか話を伺いました。

後半には竜ノ口の魚道の見学とモニタリング、そして埋まってしまった石を掘り起こし水生生物の隠れ家づくりを行いました。

本川との合流点付近に難があったり、三面護岸の区間もあるが、ウグイやアブラハヤなどが生息している。
以前は分流があったが、左岸(手前側)が掘れ河床が下がったことで流れが一本になった。さらに川底の石が流されて岩盤がむき出しになって、水生生物の生育に適さなくなっている。
本川との接続に難があり、かつ沢内にも高い堰堤がある。さらには管理が他の部局(竜ノ口の管轄とは異なり)ということもあり、改善までの道のりは遠い。
博物館裏手の斜面から流れ出る湧水。政宗公はこの水を使って仙台藩の御用酒を作らせた。青葉山周辺からはこのような湧水が(おそらく)いくつも広瀬川にそそいで本川を支えている。
たも網を使って水生生物のモニタリング。アブラハヤや水生昆虫の幼虫が確認できた。
川底に埋まってしまい水生生物が隠れる隙間がなくなった石を動かしたり、河原の石を移動するなどして、水生生物の隠れ家づくりを行った。

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